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Clifford Chance

Japan

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Yusuke Abe

パートナー

主な業務分野

プロジェクト・ファイナンス、ECAファイナンス、買収ファイナンス、その他ローン取引、アセット・ファイナンス、ストラクチャード・ファイナンス、不動産取引、デリバティブ、業務規制法、ジョイントベンチャー、M&A、その他企業法務

経歴

平成15年に弁護士登録を行い、当事務所に入所しました。留学前は大手都市銀行に出向し、米国ロースクール留学後は、クリフォードチャンス香港オフィスと大手商社ロンドンオフィスに出向しました。帰国後はファイナンス部門に所属し、上記のような幅広いファイナンス分野の仕事をしています。

クリフォードチャンスの魅力

私は自分が一番成長できる場になるかどうか、という点を重視して事務所を選びました。当事務所を訪問した際は、「中規模なので若手にも比較的責任のある仕事を任せてもらえる」、「グローバルファームであるため、弁護士の人数の割には大型で複雑な案件を扱える」、「インターナショナルローヤーとして通用する英語が身につけられる環境にある」という三点が主に魅力だと感じました。私が魅力だと感じていた点は、現在でも当事務所の魅力だと思います。

国境や言語をまたいだ案件で高品質のサービスを提供できるのがグローバルファームとしてのクリフォードチャンスの強みであり、またその手法を目の当たりにできるのが当事務所の弁護士の大きな利点だと思います。

具体的な例としては、香港に拠点を置くファンドが日本の不動産に投資する案件を担当しました。当事者の国籍も異なりますし、契約書類も日本語と英語、日本法と外国法が混在しており、時間の制約も厳しいものでした。東京オフィスでは日本人弁護士と外国人ローヤーが10人ほどのチームを組み、役割分担をして案件に取り組みました。我々日本人弁護士は、投資対象である日本の不動産のデューデリジェンスや不動産規制法(建築規制や土地の区分所有法制など)のアドバイス、社債関連契約、債権者間協定、担保契約など日本法の契約書の交渉とアドバイスを行いました。関係当事者の言語や実務慣行の違いなど困難も多くありましたが、論点リストの作成や契約書の作成プロセスの管理などの手法で案件を効率的に進め、取引を成功裡に終えることができました。最後はチームで打ち上げをし、カラオケで大いに盛り上がりました。このように国籍や言語を問わずにチーム一体として案件に対応できる点が強みですし、プロジェクト管理のノウハウを学べることが当事務所の弁護士のメリットです。

入所時の業務と若手弁護士の育成について

入所当時はコーポレート部門に所属し、クライアントからの法律相談の対応やM&Aを担当しました。入所した当時は何をやるにも時間がかかってしまい、遅い時間まで勤務しがちです。しかし、先輩が残っているという理由や帰りにくい雰囲気で事務所に遅くまで残っていることはなく、業務の必要性に応じてメリハリのきいた勤務ができる環境でした。このことは今も変わりません。

若手弁護士にとっての当事務所の魅力は、パートナーや年次の高い弁護士との距離が近く、熱心な指導が受けられる点であると思います。私も最近はより若手の弁護士と仕事がする機会も増えました。私も先輩に倣い、成果物にはなるべく丁寧に手を入れてその結果をフィードバックするように気をつけています。

英語の上達に適した環境

入所当時は、誰でもそうなのですが、英語力が不足していてドラフトした英文が大きく直されることも多くありました。また、外国人の同僚からの質問に対応する必要があったり、外国のオフィスから直接電話がかかってきたりするので、プレッシャーに感じたことも事実です。ただ、そのような環境で毎日鍛えられているうちに、自然と英語は上達しました。

英語の上達の秘訣は良質な英語に日々触れていることだと思いますが、当事務所ではその条件が完璧に満たされています。仕事で扱う書類は一流のグローバルファームが作成した良質な英文のものが多いです。また、所内のEメールも英語が多く、外国人が用いる多彩な表現を参考にできます。会話の面でも日常的に英語を話す機会はいつでもあり、それを通じて外国人の言い回しを学べます。さらに、仕事の際に同僚に納得してもらえるまで英語で説明することで実力がつきます。

このようなOJTにとどまらず、週一回は英会話のレッスンを受けられ、英語を正式に学ぶことができます。また、エディターという英文レビュー専門の外国人がおり、日常的な英文チェックを通じて正しい文法や外国人にとって理解しやすい書き方を学ぶことができます。エディターには英語に関する疑問点をすぐに質問することができ大変助かります。

事務所で努力するだけで英語力は十分伸びると思いますが、仕事以外でも外国人ローヤーと飲みに行ったり、一緒にサッカーやスキーをしたりすることで日常の英会話力も伸びたと思います。このように培った英語力は、以下に述べる留学や海外での出向によってさらに強固にできます。

留学及び出向等について

留学は米国のデューク大学に行き、コーポレート・ファイナンスに関する分野を広く勉強しましたが、特に交渉学の授業が秀逸で帰国後も役に立ちました。また、NY州司法試験の受験勉強で学んだ米国法の基本概念は、米国人に彼らの慣れ親しんだ用語で説明しようとする際に役立っています。

銀行と商社への出向経験は、クライアントがビジネスをどのような視点でとらえ、法律や契約面を案件のどこに位置づけているのかを知ることができ非常に有益でした。また、クライアントの側に立って弁護士へ仕事を依頼をすることができ、クライアントが何を求めているのかを実感することができました。

クリフォードチャンスの海外オフィスでは、東京オフィスで一緒に仕事をしていた仲間が色々と助けてくれた点が有り難かったです。香港では東京オフィス時代の仲間が仕事を任せてくれ勉強になりました。ロンドンのパートナー達も親切で、東京から来た私をディナーや家に招いてくれ親身になってくれたことに感謝しています。

応募者に一言

当事務所では世界に通用する日本の弁護士を求めています。そのような方向性に興味がある方は是非一度当事務所にお越しいただければと思います。